本年10月12日に日本に上陸した台風19号(ハギビス)によって関東地方や甲信地方、東北地方などでは記録的な大雨となり各地で甚大な被害がもたらされました。今回の台風被害により亡くなられた方に謹んでお悔やみを申し上げるとともに被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。また、皆様の安全と被災した地域の一日も早い復興を心よりお祈りいたします。
当社は国土交通省 四国地方整備局 高知河川国道事務所様と排水ポンプ車の維持管理・有事の際の出動業務等について委託契約を締結しており、今回は河川の氾濫被害が発生している関東地方へ災害復旧支援(排水ポンプ車)の出動が命ぜられ、お預かりしている排水ポンプ車とともに6人態勢で出動しました。
14日(月)午前中に高知を出発、その日の深夜に静岡県御殿場市に到着して一泊。
15日(火)早朝に御殿場を出発、集合場所であった千葉県松戸市の関東地方整備局 関東技術事務所、常磐自動車道友部SAを経て、那珂川の氾濫によって浸水した水戸北スマートインターチェンジ付近へ到着。既に地元業者さんによる排水作業が実施されており、それに続くように我々のポンプ車も順次排水作業に取り掛かりました。
(同じタイミングで高知県内から7台出動しておりました)
排水作業は夜通し続きました。
我々の現地到着が夜であり周囲が暗かったため辺り一帯の状況が掴めませんでしたが、翌朝になって現場の浸水被害状況が掴めてきました。
長時間排水作業を行うことで辺りの水は引きましたが、道路・家屋内・田んぼや畑には浸水によってもたらされた泥が残されており、今後これらの清掃作業が必要となります。
週末、関東地方に大雨の予報が出ていたため、翌日以降も現地にて作業待機が続きました。
待機中に快晴の日がありましたので現地当局の方の許可を頂き、水戸市が主催する災害ボランティアに参加しました。
ボランティア依頼者の方のお話によると、台風が上陸した12日夜に平屋民家で胸のあたりまで水に浸かったとおっしゃっており、消防隊のボートに乗って救助・避難したとのことでした。
我々は依頼者のご自宅の納屋や庭、その周辺の清掃作業、および粗大ごみの搬出等をさせていただきました。
微力ではございましたが少しでも現地の方のお力に添うことができて良かったです。
※写真は全て依頼者の許可を頂いて掲載しております。
週末は大雨による大きな被害もなく21日(月)には現地で解散となり、排水ポンプ車を基地に帰還すべく陸路で高知へ。
途中、帰路同行していました入交建設㈱さんと一緒に京都で1泊。
善 京都アパートメントホテルさんで長旅の疲れを癒していただきました。
我々建設業は道路、橋、トンネルといった社会基盤整備や事前復興、街づくり・都市開発など、新しいモノづくりだけでなく、今回のような災害復旧支援や防災工事も重要な役割の一つです。
すべては国土を守り、我々国民が安全に安心して生活を送ることができるために、当社が出来る事を一つ一つ真摯に取り組んでまいりたいと思います。
重ねて、被災された地域の皆様の安全と一日も早い復興を心よりお祈りいたします。