この度、駐日トンガ特命全権大使でありますテヴィタ・スカ・マンギシ大使が来高され、今年1月に発生したトンガ沖海底火山噴火に伴う津波・火山灰被害について高知県主催の義援金贈呈式に臨み、その後当社へ来社されトンガ王国と高知県における防災・減災工事についてディスカッションを行い、当社JVの現場を視察をされました。
南海トラフ地震に備え、高知県では国・県主導のもと県内の海岸・河川において津波対策工事として堤防の補強工事が行われていることをお伝えし、その工法には鋼矢板や鋼管杭の打ち込みといった高知の技術が採用されていることを紹介いたしました。
マンギシ大使からは先日の海底火山噴火に伴うトンガ王国国内インフラの復旧・復興について、2025年3月までに完了するよう今後3年間かけて取り組み、当社の施工する津波対策工事など防災について日本から学ぶべきことは多いとのお話をいただきました。
また、トンガ王国としてSDGsへの取り組み、なかでも目標13「気候変動に具体的な対策を」についての取組みに力を入れ、公民が連携して公共事業を推進していくPPP(Public Private Partnership)のスキームも提案いただきました。
ディスカッションの後は現在当社JVが施工しております地震・高潮対策工事の現場視察を行いました。
工事名:下田川事業間連携(その1)工事
発注者:高知県
施工者:福留開発・新創特定建設工事共同企業体
現場では作業所長の長者より堤防の補強工事について説明をさせていただき、強固な構造物として新設堤防の基礎となる連続して打ち込まれた鋼矢板をご覧いただきました。監理技術者の生駒からは1枚の鋼矢板の長さが約36フィート(約11m)であることをご紹介いたしました。
トンガ王国における護岸整備事業等の災害復旧・復興事業について、災害大国である日本が推進する国土強靭化の一環である今回視察いただいた防災工事で採用されている高知の技術が参考になれば幸いです。
マンギシ大使、この度はお越しいただき誠にありがとうございました。